大劇場公演『モンテ・クリスト伯』東京千秋楽 @ SKY STAGE


思ったより良かったです(笑)。

幕開きあたりは、あまりに分かりやすい演出に気恥ずかしくなったり(笑)。
・・まーくん(朝夏まなと)やともちん(悠未ひろ)が悪そ~うにたたずんでいるあたりね。
現代人が出てくるあたりから、あ~石田先生だ~、と思ったり。
でも、そこから物語が動きだして、面白く見られました。
名作だものね。原作が。
でも、原作を知らなくても、一回でしっかり理解できたのが嬉しいですし、
作品の良さがそのまま素直に伝わっているのが、「殉情」が良かったのを思い出させたりしました。
ラストの意外なハッピーエンドとか、エドモンの息子だった? とかは原作通りなのかな~? 疑い過ぎ?(笑)
今回は、主役のエドモン・ダンテス(凰稀かなめ)の、ファリア司祭(寿つかさ)やベルツッチオ(緒月遠麻)と関わる中での心の移り変わりを丁寧に描いてくれたのが良かったです。
芝居好きのかなめちゃん(凰稀)も演りがいがあったのではないでしょうか。
サヨナラの挨拶の大階段で白軍服を着たらしいかなめちゃん。
この作品も軍服ありでしたね。
内容的にも、好きな作品の一つだったんじゃないかな~、と思えます。
髭はダメ~、と思いましたけれどね(笑)。
でも、さすがに髭がなかったら、バレるだろ~、とつっこみたくなったかもしれないし。
ずっと最後までではなかったし。
ま、許容範囲かな。
それにしても、かなめちゃんだけでなく、後半、男役の髭率高かったな(笑)。
私、正直、実咲凜音ちゃんはあまりかなめちゃんとは合わないなと思っているのですが、
だって、かなめちゃんの頭が小さすぎるんですもの・・バランスが・・。
でも、メルセデス(実咲)の対決シーンは泣きました~。美人だし、上手い人なんですよね。
私もママですから、いくらかなめちゃんでも(笑)、息子取るし、あの行動にはすごく共感しますね。
まーくんは宝塚の二番手としてはめずらしい位の悪役で。
良さそうな人に見える人なので、すごく新鮮。
でも、ちゃんとできていると思います。良い経験になっていそう。
本当は、描かれている通り、軽薄な悪坊ちゃんみたいな感じが出れば良いんだろうけれど、
なかなか悪い人に見えない所がまーくんらしい所で(笑)。
だからこそ、たちが悪いですよね。今回の役の場合。
ともちんは文句なく、安心して見られます。
おづき君が、やっと出てきた! と思ったら、やっぱりとても良い役でした。
軽く演じられていて、でも、すごく深くて。
思い入れもあると思うけれど、やっぱりこのコンビが良いし、見ていて嬉しい。
エデ姫のすみれ乃麗ちゃんがとてもキレイでした。
あとはエロイーズの純矢ちとせちゃんがすっかり良い女役になって、余裕の上手さでした。