雪組ドラマシティ公演「ドン・ジュアン」 @ 公演DVD 第二幕


実は先週母と見たのですが、感想書き忘れてました(笑)。
うん。良かった。作品と実力ある出演者に恵まれた公演。間違いないわ。

ちぎちゃん(早霧せいな)が退団発表しましたが、次はそのまま望海風斗君がトップになるのかな? 最近の公演見てないし、情勢に詳しくないので良く分からないのですが・・。
トップするなら、再演するんじゃないかな。ぜひ大劇場でもやって欲しいわ。
30分くらいの情熱的なスパニッシュのフィナーレを付けて♪ 良いではないですか~。

ドン・ジュアンが死ぬ結末に関しては、物語の冒頭からそんな雰囲気だったし、数々の泣かされた人の数を思うと、あまり同情はできないんだけれど。
母とのエピソードがもう一つはっきりしなくて。それが非行に走る原因の全て、って感じでもないんですよね。
マリア(彩みちる)が最初「住む世界が違う」って言っているから、働く必要のない気楽な貴族の坊ちゃん育ち。何をしても許されて、モテてしまう見た目。思いあがった末の、あのジュアン像。
ドン・カルロ(彩風咲奈)があれだけ肩入れしてしまう理由とか、エルヴィラ(有沙瞳)がそれだけ愛してしまう理由とか、もう少し同情する要素が入っていればなぁ・・と思うのは、日本人的嗜好なんだろうなぁ~。
外国産だしな。「それだけ魅力ある人物なんだ」が全てなんだろうな。

亡霊(香綾しずる)が二枚目だったらトートみたいな感じで、面白いですよね。
マリアに惹かれるのも亡霊の導き・・と言われれば、あれだけコロリとジュアンが改心してしまうのも納得。大事な役でしたが、香綾君は安心して見られる上手さでした。
フィナーレで幽霊のポーズをしているのが面白かったです(笑)。

さきなちゃん(彩風)が、前回感想書いた「La Esmeralda」でも感じた通り、随分印象が良くなりました。
長い宝塚ファンとしては、一幕で、望海風斗君が同じ黒い衣装着たきりだな・・二幕では違う衣装あるかな・・とか考えてしまうのですが(笑)。望海君はもちろん、彩みちるちゃん、有沙瞳ちゃん、美穂圭子さんまで二幕で違う衣装があったのに(笑)、さきなちゃんはずっと同じ衣装でした・・。良いんですけれどね・・素敵な衣装でしたし。ちなみにやっぱり有村先生。大好き。

実力があるのは知っている上で、歌はそんなに聞かせる程ではないのかな・・声にちょっと特徴があるのかな・・と思っていたのですが、この公演での歌は良かったですね。
エルヴィラ(有沙瞳)への思いに身もだえしながら歌っている一幕の二曲なんて、キャーキャー(心の中で)言いながら、三回も戻して見ましたよ(笑)。DVD万歳。
美穂圭子さんとのデュエットがあるのがおいしいですよね~。二幕でもあったし。良い経験になっているのではないでしょうか。

ドン・ジュアンとの友情をやたら妖しい方向へ見せていっている演出(笑)が気になりましたが、そこはジュアンが「それだけ魅力ある人物なんだ」を裏付けるエピソードの一つという事で。グレーな感じが良いんだろうな。
私的には、上記のエルヴィラ(有沙瞳)への思いに身もだえしながら歌っている所の方が余程良かったです(笑)。
その後、ジュアンに文句言いに行っているのにね~。亡霊騒ぎで完全にはぐらかされちゃっているのがちょっと気の毒(笑)。

彩みちるちゃんは研4かぁ。まだあか抜けていない感はありますが、どこかのミュージカルスターみたい(?)な歌い方で、安定感がありました。
有沙瞳ちゃんは・・それでも彩みちるちゃんと一学年違い? 随分しっかりと大人っぽく見えます。歌も上手でした。フレッシュさとか、ヒロイン感とかかな・・難しい所です。

ラファエルの永久輝せあ君がやっぱりキレイな上、なかなか上手いですね。
思ったよりは少し小柄かな~。でもお顔のキレイさは、あさこちゃん(瀬奈じゅん)と朝澄けいちゃんを足して2で割ったみたいです。(また良く分からない「2で割ったシリーズ」登場)

美穂圭子さんが上手いのはもちろん、英真なおきさんもなかなか。ミュージカルでもすっかり頼もしい役者さんです。