Ernest in Love
月組/梅田芸術劇場2005年7/9〜25 ・ 花組/日生劇場2005年9/1〜23
■ ゆーみ |
Date: 2005-09-23 (Fri) |
日生劇場花組版を3回見ました。そして思ったのは3回見たのは失敗だったかなということ。ひねりのない単純なお話なので、リピーターには少々物足りなさを感じてしまう作品だったと思えました。わかっていても何回見ても笑ってしまうコメディもあるのに、この作品は見る度に会場全体に笑いが減っていきました。それは、筋が単純でひと色なのと、気の利いた台詞があまり無いことによると思いました。音楽も単純だし、だいたい男女が相思相愛から始まるのもロマンに欠けます。折角海外ものを取り上げるなら更なる吟味を歌劇団にお願いしたいです。
もちろん楽しかったです、楽しみました。でも楽しいだけって感じで、ジャックが貴族の子とわかる過程も単純なら、それに対する平民のアイロニーもない。笑いながらも人生の深みを悟る、そういう人の世の含蓄が感じられなかったのです。いろいろな意味で太田先生の「トム・ジョーンズの華麗なる冒険」が思い出され、エスプリの利いた役が沢山あったのを懐かしく思いました。ついでに言えば、本編が盛り沢山感がなかっただけに、フィナーレをもう少し長く彩り豊かにして、樹里さん最後の宝塚だけに男役のカッコ良さをもっと見せてほしかったです。
作品にはそういうわけで少々不満を残しましたが、出演者はとてもレベルが高く、心弾む思いでした。
アーネストの樹里さんは台詞が軽妙で歌は伸びやか。スラッとしたスタイルでオタオタするのが面白かったです。赤ちゃんになっちゃうところは本当に可愛らしかった。でもぴったりと思われたこの役、実は意外にもいまひとつニンではなかったように感じられました。
グウェンドレンの遠野さんは、そのスタイルの良さと華やかな雰囲気にまず圧倒されました。歌も芝居も達者で宝塚ではトップクラスの人だと再認識しました。でも貴族の令嬢なのに庶民の娘に見える部分もありましたし、終始ハイテンションなのは見ていて少々疲れましたが、紅茶のお砂糖のところは傑作場面でした。
アルジャノンの蘭寿さんは、最初の登場でボケーッと出てくるところが最高におかしい。台詞は明瞭だし歌もだいぶ上達して見事なお坊ちゃまでした。フィナーレのデュエットダンスでは短いながらも"ダンスの花組"を彷彿とさせる踊りを見せてくれました。
セシリィの桜一花さんは、見ただけで貴族の令嬢で可憐で、でも台詞や歌は結構お転婆で、それでも品を失わず良かったです。あとは高音部にふくらみが出れば言うことなしです。
ブラックネル夫人の出雲さんは、いつもの居住まい、いつもの台詞まわし、そしていつもの歌い方なのですが、それでも、それでもこの方のふっくらとした歌の素晴らしさは宝塚の宝だと思いました。なかでもハンドバッグの歌の迫力は凄かったです。
脇の高翔さん、悠真さん、花純さんは過不足ない出来でしたし、コーラス隊の下級生もきれいにまとまっていたし、モブシーンも個性豊かに盛り上げて気持ちがよかったです。
■ ウシミー |
Date: 2005-09-22 (Thu) |
久しぶりに投稿させていただきます!
日生劇場の公演を2回みさせていただきました。
結論は、全体的にほのぼのと可愛くまとまってて、座長である樹里さんの雰囲気そのままでした。
今回、月組さんのは観劇してませんが、月組バージョンとは全く違った持ち味に仕上がっているのではないかと思います。日生劇場の方が上演時間が長いところを見ても、関西と関東の笑いの間の違いなのかな〜と思ってしまいました。(でも、本当は樹里さんが関西人で瀬名さんが関東の人なんですけどね)
アーネストの樹里さんはチャーミングで、時にはボケ突っ込みを巧みにあやつり、少年の様なアーネストでした。
ただ、いつも大劇場で見ている様な強い存在感は無く、周りを立てている印象がありました。そういった優しさも見えて樹里さんには心の中で、小さい拍手を何回もしてしまいました。
グウェンドレンの遠野あすかさんは、立ち姿がとても美しく、その時代の映画にでてくるヒロインの様に華やかで品が良くて可愛らしく演じているのですが、その反面、未来に”おばさん”の影も見せる微妙な部分も上手く演じていました。
又、笑わせる部分もしっかりと演じられ、十分笑わせてもらいました。
アルジャノンの蘭寿とむさんは、この人の為に書かれたのではないかというほど、ぴったりな役で、月組の霧矢さんはどうやって演じたんだろうと興味深々です。
蘭寿さんのアルジャノンは、終始ぼよよ〜んとした空気を放ち、浮世離れした雰囲気も、イギリスの貴族ってこういうイメージなんだな〜と思わせてしまう様に演じていました。
そして、常に余裕が無くて忙しないアーネストと、隙だらけで自分と食べ物しか見えてないグウェンドレンとの掛け合いも沢山笑わせてもらいました。
又、個人的には、食べ物を食べながらのセリフ回しは、想像以上にキツイ事なので、毎回よくやってると拍手を送りたい気持ちでした。
セシリィの桜一花さんは、登場からバーン!と凄い迫力で、圧倒されてしまいました。桜さんのセシリィは、小悪魔っぽくて可愛いのに”かあちゃん”的なしっかりしていて頼もしい感じも見せて、頼りないグウェンドレンとのギャップがとても面白かったです。また、思い込みの激しい人柄も良く演じられていたと思います。
ブラックネル夫人の出雲さんは言う事無しです。
存在感・歌・演技・笑いと素晴らしい!の一言です。
その他の方は、皆さんコーラスも上手でまとまっていましたが、いまいち華が足りない様に思いました。
今回この作品で、どのように笑わせてくれるのかが私にとって重要な事だったのですが、以前よりコメディで定評のあった出雲さん樹里さん蘭寿さんの演技が見れた事は一番嬉しかったです。3名は思った通り、想像を裏切らなかったです。また、遠野さんや桜さんのコメディの実力も知れて良かったです。(この影には、木村先生の演出の力があると思いますが。)
そして、今回の様な上質な笑いの沢山あるお芝居をもっと大劇場でやってほしいなーと改めて感じました。
■ JIMMY |
Date: 2005-07-18 (Mon) |
梅田芸術劇場「Ernest in Love」、7/10&17に観てきました!
先週雑談掲示板にも書きましたが、もう、瀬奈じゅん&彩乃かなみ新コンビ誕生のハッピー感につきる感じです。
観る前は、コメディですし、実力派の樹里咲穂主演の方が面白いだろうなぁ・・と思っていたのですが、あのトップコンビの華やかさと可愛らしさときたら(笑)! それが、明るく、楽しく、夢々しく、品のあるこのコメディにとても合っていたと思います。これは意外と、こちらの月組バージョンの方が良いかもしれない、と思いました。
実際、東京まで観に行かないので、結論は出せないのですが(^_^;)。
アーネストの瀬奈。等身大の若者の役を、気負う事なく誠実に演じていました。「真面目・誠実・熱烈」、貴族育ちの坊ちゃん役に、何の違和感もなかったですね。あえて言うなら、ミュージカルの主演にしては、声量があまりないのが惜しいくらいでしょうか。
しかし、見た目良し、品良し、ラストの「家族が欲しい〜」の件も誠実で良し、それを補って余りある良点がありました。
グウェンドレンの彩乃。登場のグリーンのドレス姿からとても華やか。「帽子」のナンバーから歌も生き生きとしていて、まさにミュージカルのヒロインでした。
瀬奈とのコンビは本当に宝塚らしくお似合い。瀬奈が気持ち良く組んでいるのを感じるし、彩乃もとても嬉しそう。フィナーレに2人がお披露目らしく前に出てお辞儀をするのを見て、「本当に良かったなぁ〜」と涙が出そうでした(^_^;)。
アルジャノンの霧矢大夢。期待通りの上手さ、頼もしさ。気持ちよく楽しませて頂きました。
ただ一つ、セシリィ(城咲あい)に背中から抱きつく所が、妙に○っさん臭く、いやらし気だったのが、とても気になったのですが・・あれはギャグという事で・・OKなんでしょうか・・(^_^;)?
セシリィの城咲。18才の純粋な娘、という役所と、ヒラヒラのドレスが、持ち味に根本的に合っていないのが少し辛いけれど、「悪いヤツ」のナンバーなどにパンチ力があるのは流石。
フィナーレの青のドレスが、役を離れて、スタイルが良く、とてもかっこ良かったですね。
「小さなセシリィ」と呼ばれて、「私小さくないわ。どちらかと言うと大きいくらい。」の台詞が、花組の桜一花ちゃんバージョンだとどうなるのか、とても気になる所です(誰か観てきて下さいね^_^;)。
2幕のグウェンドレンとセシリィの対決ソングが、2人とも強くて上手くてお気に入りです。(娘役同士のナンバーって、宝塚ではあまりないですし・・。)
彩乃も、たまに地声で凄むのが、彼女らしく。迫力あって私は大好きです(^_^;)。
ブラックネルの出雲綾。観ていて安心の頼もしさでした。これからも専科でどんどん活躍して頂きたいです。
レインの光樹すばるは、飄々とした役作りが彼女らしい。
執事と牧師2役の越乃リュウは、どちらもムードたっぷりの二枚目。あれだけかっこ良いのは素晴らしいと思うのですが、役としては、不必要にキザり過ぎの感も。
メイドとプリズム夫人2役の瀧川末子は、役をガラリと変えて、上手かったです。
プリズム夫人は、厳格な家庭教師の面と、牧師にときめく可笑しさ、センチメンタルな小説を書いたり、ぼーっとして大変な失敗をしていたりと、色々な面があって、もう一つ良く分からない人になっているんですよね・・(^_^;)。
瀧川は厳格を基本路線でパワフルに演じていましたが、地味にぼんやりした人の方が、説得力あったかも、という気はします。
他ではメイドの音姫すなお、それにバックメンバーの妃鳳こころがキレイで良く目につきました。
■ ふぁんふぁん |
Date: 2005-07-16 (Sat) |
7月13日観劇してきました。
「まじめが肝心!」ってのがこの作品のキャッチフレーズです。
初トップお披露目のお二人に?私に?
クラシカルなお芝居ですねー多分演じるほうは難しかろうと思います。
クラシカルで、お芝居のテンポはゆっくり〜このマって、今の私には足りないものかな?せっかちだしね。
全く予習なしだったので、どこにラストが来るのか?興味を持って観劇出来ました。
宝塚を久しぶりに見た友人もストーリー展開が興味深くて面白かった!と申しておりました。
あさこさん&霧矢さん
表題が、なんで単独でないのか?というのは、この作品の出来のよさが、お2人のコンビネーションのよさにあるのではないかと感じたからです。
あさこさんが良いのか、霧矢さんが良いのかーひよこか鶏論争のようですが、2人の息が良くあっています。霧矢さんだからあさこさんがのびのびと演じられる感じでしょうか?
あさこさんーアッサーラ王子の時の乗り〜久しぶりに笑いました。
この二人の息は、千秋楽までにもっとよくなると思います。
霧矢さん、きゅうりサンドをパクパク食べながらの台詞なのですがー口の中に入っているのにあの滑舌の良さは、何か秘密があるのかな?サンドイッチに仕掛けがあるとか〜まさかね。
かなみさん
待っていました〜トップ就任を。しかしその時期は、マノン前後。やっぱり時間が過ぎきってしまっている感は拭えなかったです。グスン〜でも娘役1の姿拝見できただけでも嬉しいです。
あいあい
歌が全然〜設定が若いので、声の出し方をそんな風にしているのかも?でも全然歌えてないです。16歳って設定もねー無理。あいあいの演じた役柄からかーもう少し本を触ったほうが良かったかも?
かなみさんとあいあいの掛け合いのシーンは、見所になるかと思うのですが、小さくまとまって小芝居の感じです。
2階席からだと辛くないかな〜と思います。
(梅田芸術劇場って上に上がれば上がるほど観劇しにくい劇場ですよねーなぜでしょう?センターならまだしも端席なんか最悪です)
たきさん(専科)
専科移動初出演でしたね。
歌に芝居に大活躍ですが、色んな役柄演じて、あのワッカのドレス着て芝居したら、「ファントム」の時のオペラ座支配人の奥さんと全く同じキャラでした。固定した演じ方みたいなのがあって、うまいな!とは思いますがー全体ではなくて個人で演じている感じがしました。
りゅうさんー立っているだけで、素敵です。スラリ〜
そうそうおかしな話ーすえこさん2役しています。
1幕は、メイドーおてもやん見たいなメイクで笑えます。
2幕のミスプリズム(だっけか?)年齢不詳なんだよね〜
あんまり書くとネタばれになってしまうけど、かのお屋敷にいた年齢はいくつなんだい?
あれから23年?牧師のりゅうさんと恋愛するんだけど、まあ大人の恋ってありだけどさー見た目にも若くない?すえこさん。年とらないって化け物だよ〜。
でーなんでボケッとしていて重大なミスをしてしまったんだよ!謎。
下級生の影コーラスもうまいしー皆頑張っているな〜少ない人数の割には、歌やダンスでカバーしています。
ミュージカルといえども馬鹿には出来ない作品。大人しい?
いやあーあさこさんトップ就任にまじめに作品を選んだもんだ!
これって花組バージョンもあるけど、強敵だな!どちらかというとそっちに真面目に宛書した?
■ JIMMY |
Date: 2005-07-09 (Sat) |
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