星組バウホール公演「フェット・アンペリアル」、6/11に観てきました!
良かったです。私が何よりも求める「主役の良い所を生かした作品」、それが気持ちよくできていて、とても楽しめました。
大野先生に感謝です。 立樹遥ファンも感謝しているのではないでしょうか?
この作品での、私が好きな立樹が見えるポイント。(以下ネタばれです)
・コスチューム物(軍服物)であること。立樹の見た目の良さが生きています。
・同僚役の美稀千種との芝居。同期ならではの気心の知れた面白さ。
美稀に「いじられキャラだからあきらめろ。」と言われる所(^_^;)。
・エンマ(陽月華)にダンスを習い、「35点」と言われる所。
エンマからウィリアムへの会話が、必ず「ばかね。」で始まる所。
・諜報活動なんてもっとも似合わなさそうなキャラの立樹にスパイ?!
と思ったけれど、全然できていない所(^_^;)。
・ミス・ハワード(南海まり)を誘惑しろと言われているのに、どう見ても反対に誘惑されている所。
タジタジになっている所(可愛い〜)。テスト結果「35点」と言われる所。
・そして極めつけ。誘惑しに来ておいて、「お友達から始めませんか?」。(もう最高〜。一番好き。)
・「何か嫌だから」で走って逃げる所。
・エンマを抱きしめる時、「ごめん。少しだけ。」ってあやまる所。(この台詞も大好き。)
一度きりの観劇の記憶で書いているので、間違っていたらすみません。
とにかく、こんな感じの事が、ことごとく立樹っぽくて、優しくって、良い人でたまらないのです。
どれだけベテランになっても、色気も妖しさも出なかったけれど、これが立樹の他に代え難い魅力。
それが良く表れていました。
エンマが彼に惹かれたのがとても良く分かる。そんなステキなウィリアムでした。
物語の中心はエンマだったかも・・と思います。陽月は役の気持ちがはっきり伝わる芝居で上手かったです。
役の比重も高かったですし、陽月自身、豪華なドレスが良く似合って美しく、迫力と存在感がありました。
平民生まれ、美貌と機転の良さで生き抜いているスパイ、というハードな役柄が、持ち味にとても合っていると思いました。
涼紫央のニール。これもとても涼らしい役で(^_^;)、頭が切れる男なんだけれど、カッコつけで、それが愛らしく可笑しい。そんなキャラクターが魅力に思えました。涼もそのまま楽しく演じていて良かったです。こんなに好感が持てたのは初めてでした。
南海は品があって美しく、立樹を誘惑する所は思い切り楽しく演じていて、彼女の面白さの一端が見られた気がしました(^_^;)。歌も良かったです。
妃咲せあらがエンマの友人役。サバサバした雰囲気が、下町の踊り子の役に良く合っていました。キレイで歌えるし、怪我後の芝居も良かったです。
主人公の晩年役で一樹千尋が最初と最後に登場するのも珍しい設定。物語が深くなって良かったです。
萬あきらは見た目に存在感があり、万里柚美は久しぶりに美しいドレス姿が見られましたし、にしき愛もレット・バトラーのようなヒゲが似合ってかっこ良かったです。
この辺りのベテランが多く出ている所が、「Young Bloods!!」と違う所で、さすがに観ていて安心感、満足度が違いますね。
若手では、ウィリアムの弟役の麻尋しゅんがひたすら可愛かったです。オリビア(万里)の可愛がり振りにも納得。
彼女の男らしい声を知っているので、何か裏があるのではないか、いつか豹変するのではないかと思いましたが(^_^;)、今回はずっと可愛いままでした。
また、水輝涼が萬あきらに心酔しているという怪しい悪役。目つきが悪そうで、なかなか迫力あって良かったです。
二人とも「エンカレッジ・コンサート」がとても良かっただけに、歌がなかった(・・と思う・・)のは残念。
その「エンカレ」に出演した純花まりいに、早速歌のある役が付いていたのは嬉しかったです。
また、ラストに現代の諜報員役で登場した紅ゆずるが、やはり輝くようにキレイでした。
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