Le Petit Jardin
宙組/バウホール2005年5/16〜6/3・6/10〜19
■ JIMMY |
Date: 2005-06-25 (Sat) |
「Le Petit Jardin」、悠未ひろ主演バージョン、6/19前楽を観てきました!
良かったです。どちらも。
楽日の公演とあって、客席もまた盛り上がり、スタンディングでした。
全体に、前半組の方が、遼河はるひ&美羽あさひの見た目の大人っぽさと、美しさで、公演評でもつっこみを入れた「お洒落な恋を召し上がれ♪」ポスターのままの、甘〜いロマンスにうっとりできる感(?)がより高く、後半は、公演終盤とあって、作品も練れて、芝居の見せ所でより泣かされたような気がしました。
しかし、前半から芝居にも感動していましたし、後半の悠未ひろ&和音美桜もキレイでしたし、それも僅かな差です。
まぁ、個人的には、宝塚を観てうっとりしたい方なので(笑)、もう一度観るなら前半かな〜。
アランの悠未。私は「白昼の稲妻」新公のアルベールや、「ホテル ステラマリス」のリンドンのような、「気は優しくて力持ち」的な(?)、包容力いっぱいの悠未が好きだったので、一幕はあまりにキザるのにびっくり。
セシルとの場面も、彼女の気持ちを親身に考えているというよりは、カッコつけて誘惑しているように見える(笑)のが、もう一つだと思いました。
二幕になると、さすがにキザっている場合ではない展開で、気にはなりませんでしたが。
遼河と悠未は「宝塚の男役」という広い括りで見ると、どちらも高身長の男っぽい、似たタイプだと思うのですが、二人の持ち味の違いが良く分かった気がします。
今回の役に関しては、押しが、違いました(笑)。
セシルの和音。前半を観た時点で、これは絶対美羽の方が似合うだろうな〜、と思い、実際その通りだったと思います。しかし、クリクリした見た目の割には、大人っぽい髪型やスーツも良く似合い、抑え気味の声のトーンも良く、大人っぽい役に違和感がなかったです。意外と、本人の持ち味としては、こういう役も似合うのではないかと思いました。
「ブレックファースト」のナンバーは、もともと期待して聞きましたが、それ以上のパンチ力。歌で盛り上げるというか・・そういう力ってあるんだな、と改めて思いました。
エリーヌの咲花杏は期待通りの可愛らしさ。可愛すぎて、13〜4歳に見え、「この子に手を出したら犯罪だよ・・アラン。」と思う位でした(^_^;)。加えて歌も良かったですし、意外と儚げな病弱な感じも出ていました。
ジャンの十輝いりす。何とも言葉では説明しづらい、ぬぉーっとした面白い雰囲気が、相変わらず出ていて、登場しただけなのに、客席から笑い声が・・(^_^;)。
しかし、その持ち味が、真面目で不器用なこの役には、良く合っていました。可笑しさも役として十分納得できる程度でしたし。何となく目が離せない存在感があるのが面白いです。
そうじのナンバーは、悠未のアピールと十輝の楽しそうなキビキビしたダンスで、後半チームの方がインパクトがあって良かったと思いました。
ルイスの夏大海は、熱くギラギラした役作りだった夢大輝とは真逆に、クールな役作りだったのが持ち味に合っていました。
ロワゾー夫妻の風莉じんと白河るりは、前半よりも更にオーバーに作り込んでいて、流石にこちらも達者。
パトリックの凪七瑠海は、現代っ子な役柄が早霧せいなの方が似合っていると思いましたが、歌も芝居も上手。「俺は天才」ナンバーのキメポーズで爽やかな風が吹いたのに、心の中でウケました(笑)。
サチの綾花ちかは小柄でキレイ。リナの愛花ちさきは見た目が派手な点は役に合っていましたが、華凜もゆるの方がスタイルは良かったかな(^_^;)。
クロードの麻音颯斗もキレイな男役さん。前半の美牧冴京と同じ事書いてしまいましたが。
アリシアの妃宮さくらは内容は良かったですが、せっかく若手が顔を覚えてもらう機会なのに、眼鏡をかけては勿体ないと思います。
ポールの七海ひろきは、姿勢や話し方でより地元の農家の青年、という雰囲気が出ていて上手かったです。
■ カレン |
Date: 2005-06-18 (Sat) |
JIMMYさん皆さんこんにちは。
6月17日(金)に 友達に「とてもいいから行きましょう」と誘われて宙組 バウホール公演「ル プティジャルダン」を観劇してきました。
物語の舞台は先の宙組公演のそれとよく似た あまり繁盛してはいないが、心のこもったおもてなしをしている歴史あるホテルです。
ホテルを良くしてゆこうとする気持ちに、幸せの”四つ葉のグローバー”を絡ませいろいろな愛の気持ちを伝えているストーリーと受け取ればいいのでしょうか。
でも何より若手ばかりの舞台ですから「若いことは素晴しい」が作者のねらいでしょう。
過去はカリスマソムリエとして脚光をあびていたがこのホテルで第二の人生を生きている、ホテルの支配人アランには
悠末 ひろ。
ホテルのオーナーには 和音 美桜 。
アランを慕う女の子は 咲花 杏。
作品を15人で演じるので、一人三役を 風莉 じん と白河 るり がやっています。
初めて目に止まった新人二人がたくさんのセリフを言っていますが、 新人にありがちな学芸会的な会話はなく、そこそこしっかりしゃべっていて、話の流れをとめません。
特に最下級生の 七海 ひろき はいなかの若者らしいづくりでさわやかでした。
悠末 ひろ は大劇場での脇役の控えめな演技と違い、堂々としていて主役を感じさせる成長を見せました。
ワインを注ぐ手つきはよく練習したらしくなめらかでした。
悠末 は歌に関しては、以前はあまりうまい印象はなかったのですが、今回 「どうぞ おめしあがりください〜」の歌はきれいで 安定して聞こえました。
ズボンのポケットに手を入れる仕草など、良い意味で 和央 ようか の影響をうけているようです。
座長の責任感が肩のあたりに漂っていて、首筋の汗も光り、最後の客席降りだは、かっこよくウインクも飛ばしていましたよ。
ラブシーンの件ですが、 控えめながら心のこもった 女性の演出家らしいどきどきさせるものでした。
和音 は、外部出演も経験しているからか 落ち着いて大人の女性の感情をうまく表現していましたし、歌も音は低めですが、よかったと思います。
きれいさでは、 咲花 の方ですが、存在感では 和音でした。
悠末 は二人の娘役に助けられていましたね。
十輝 いりす は動きはよくはでな印象ですが、セリフがいまいちすっきりしません。大きな声で言うのはいいのですが、もう少し表情をつけてほしいです。
スーツのきれいさは言うことがありません。あの宝塚らしい空色のスーツを着こなす人は少ないでしょう。
風莉 じん はいろいろの役をしていてそれぞれよかったですが、おじいさんは無理があったです。でもその時の歌は少し高めで無理もなくきれいで、情感もありました。
それぞれの出演者が頑張っていて若々しく、こちらもわくわくしてきて楽しいでした。
最後の 悠末 の挨拶で重ねて「残り少ない公演ですので、明日も見にいらっしゃってください。」と言うのを聞いて、
もう少し長くやりたかったのかもと思いました。
■ ベール |
Date: 2005-06-12 (Sun) |
宙組バウホール公演「Le Petit Jardin」を見てきました。
書きたいことがたくさんあり過ぎて、全て書き終えてから投稿したんじゃいつになるか分からないな〜という感じなので(^^;、今回は、小出しに投稿していきたいな思います。(いつ、書き止めるか分かりませんが・・・)
とりあえず、遼河ヴァージョンを3回、悠未ヴァージョンを1回見ての感想です(悠未ヴァージョンは、もう1回見る予定)。
2人を見比べて、あひちゃんにとっては、今まで培ってきたものを花開かせた作品。ともちんにとっては、まだまだ発展途上中の通過点の作品。こんな風に感じました。
どちらかと言えば、今まで新公やバウを見てきて、私的に魅力を感じてきたのはともちんの方でした。ただ、今回の作品に関しては、あひちゃんの方に魅力を感じました。それは、このアランという人物の表面的ではない、内に秘められている様々な感情を、よりあひちゃんの方に感じたからかな〜と思ってます。
娘役とのラブシーンに、ドキドキさせられたのもあひちゃんの方。差し伸べる手の柔らかな動き、穏やかなようでいて、かなり熱い思いを感じさせる手へのキス、何もかもを見透かしたようなキレイな眼差し、そんな1つ1つに妙にドキドキしてしまいました。
ともちんでドキドキさせられたのは、男役としての格好良さ。お掃除のシーンや群舞の中心で踊る時の、客席への視線の投げかけ、キレイな手の先、ダイナミックなのにどこか繊細なダンス、そういうともちんにドキドキしてしまいました。
何となく、この2人の持つ魅力は似ているような印象があったんですが、今回の作品を見て、穏やか・暖かというのは、確かに2人に共通する点ではありますが、その魅力の温度が違うのかなと感じました。
ただ、2人とも良いものを持っているのは確かで、似ているようで非なる魅力があるということを感じさせてもらえたのは、今回の収穫の1つでもありました。
景子先生について。
この人のインタビューを聞く度に思うことですが、景子先生は表現したいことがあり過ぎる。その書きたいこと・表現したいことを優先してしまうが故に、時には出演者や観客すら置いていってしまうような、そんな作品も過去にはありました。以前のエイジ・オブ〜の時、都さんが指摘していたことを、当時そうだよな〜と納得しながら、それでも、そんな部分も含めて私は景子先生作品が好きだと思っていたものでした。
ただ、今回は作品の組立方が今までとは違うようだし、留学という貴重な体験を経ての2作目ということで、以前感じていた景子先生の欠点というのは、今回の作品においては殆ど感じられませんでした。今回は、「物語」よりも「人」ありきの発想で作られた作品なのでしょう。その言葉の通り、本当に人がきちんと描かれている。
そんなに長いセリフではない、そんな大層なセリフでもない、何気なく口にするセリフで、15人全員のその人となりが、真っ直ぐ素直に伝わってきて共感できる。ただ、本日Bパターンを見て、Aパターン出演者の方へのアテ書きに重きを置いてるようには感じました。初日3日目で慣れてないせいもあるかと思いますが、それでもキャラクター性がはっきり伝わってきたのは、Aパターンの方でした。
インターネットという、今の私たちにとって「当たり前」の存在が、舞台に普通に存在してるのも、何となく不思議な感覚です。誰かの過去を調べる、誰かの論文を読む。そういう手段として、今私たちは当たり前のようにインターネットを使いますが、その手段が一旦舞台に載ってしまうと、今までならば妙に嘘っぽく聞こえたりしたものですが、それが今回の舞台では、素直に普通に伝わってきたのも面白いな〜と思いました。
そして、アレンの持つ過去。あまりにもドラマがあり過ぎというか、非現実的な過去。嘘っぽく聞こえそうなものなのに、妙に説得力がある。あひちゃん・ともちんの演じ方と景子先生の脚本の持つ力。その両方が上手く作用して、どんな場面のどんなセリフにも、嘘が感じられない。
主演2人のラブシーンを、こんなにも「見たい」と思える作品も珍しい。とうのも妙な表現ですが・・・どうしても、大劇場作品では、主演2人のラブシーン=退屈・・・という図式が私の中では成り立ってます。今年のバウにしても、あまりラブシーンらしいラブシンはなかったですが、それでも、こんなにも心ときめかせるラブシーンに出会えたのは嬉しい限り。宝塚なんだから、こうでなくちゃ!と思うもの、そうでない作品が多すぎるのもまた事実。これって、宝塚の作品としては、スゴク大切なことだと思います。
確かに、新鮮であるという要素もありますが、でもやはりそれだけではないと思う。脚本と雰囲気作りの勝利・・・かな。何はともあれ、こんな素敵な心トキめくラブシーンに出会えたことに感謝。
とりあえず、一旦切ります。
■ JIMMY |
Date: 2005-05-29 (Sun) |
宙組バウホール公演「Le Petit Jardin」、遼河はるひ主演バージョンを5/29に観てきました。
良かったです。植田景子先生演出らしく、とてもロマンチック。さすが「お洒落な恋を召し上がれ」とポスターに書くだけの事はある(笑)物語でした。良いではないですか。タカラヅカなんですから。
もともと植田景子先生の作品は好きで、今回も期待していましたが、そんな中でもヒットな方の作品だと思います。まだ平日5公演を残した最終日曜日の公演でしたが、客席スタンディング。「千秋楽でもないのに・・」と感激する出演者と共に、私たちも本当に素直に「良かったよ!」と席を立って拍手できる、そんな素晴らしい作品でした。
まず、遼河&悠未ひろ主演ときて、今回のアランという大人っぽい男性を設定したのが、景子先生ナイスです。
今回主演の遼河、直球ど真ん中ストレートにかっこ良かったです(^_^;)。ノーマークだったのでびっくりしましたよ。ポスターよりちょっと長めの金髪も良く似合っていましたし、スマートな支配人+ちょっと過去に影のある良い男、というこのアラン役自体も、とても良く似合っていました。次回公演から見る目が変わりそうです。
そしてセシルの美羽あさひも素敵でした。「エイジ・オブ・イノセンス」の時よりもキレイになっていて、スーツもドレスも良く似合っていましたし、実力派らしく舞台の内容も安心して観ていられました。
エリーヌの花影アリスは、華奢な雰囲気が病弱な女の子の役に良く合っていました。歌声がとてもきれい。
ジャンの月丘七央も誠実な役作り。同期主演の為か、大役の為か、彼女もスタンディングにとても感激してくれていたのが印象的でした。
ルイスの夢大輝は唯一のはっきりした悪役。若手には難しい役所ですが、思い切り良く演じていました。
ロベールの貴羽右京は、相変わらず妙〜に、密か〜に、お茶目で綺麗なおじいさま。プロローグやフイナーレやダンス場面で、その姿でハリキリ過ぎですから(笑)! そこが良いですけれど!
イヴォンヌの毬穂えりな。そんなお母さんいそう、と思える優しいお母さんを嫌みなく演じていました。
今回の敢闘賞。ロワゾー4代を演じ分けた天羽珠紀。達者です〜。そして、相手役の純あいらもなかなか。渋い役の割には、とてもキレイな娘役さんで今回気になりました。このカップルの息もかなり合っていて良かったです。
パトリックの早霧せいなも、濃い〜イメージにピッタリのインパクトある男の子。俺は天才(?)ナンバーも、勢いで乗り切っていました(^_^;)。
サチの鮎瀬美都、一生懸命努力してきた女の子像が、とても共感できました。
リナの華凜もゆるは、スタイルがとてもキレイで、元スチュワーデス役も納得。
クロードの美牧冴京もなかなかキレイな男役さん。
アリシアの琴羽桜子も、何か、こんな子いそうな役で面白かったです。
ポールの蓮水ゆうやは、スマートな見た目を裏切る農家の息子役なのが面白い。
思わず全員書いてしまいました(^_^;)。それ位、どの役もしっかり個性的に作ってくれた景子先生に乾杯!
良い舞台でした。
■ JIMMY |
Date: 2005-04-05 (Tue) |
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