演出家の小池先生


広く歌劇団内を見渡して、一番に書くべき先生はだれだろう? と思うと、私の場合、やっぱり一番信頼しているのは小池先生かな、と思います。
バウホール処女作の「ヴァレンチノ」、そして「蒼いくちづけ」、素晴らしくて大好きでした。もちろん新人の演出家の作品だと知って観たので、何てすごい先生なんだ、と。続く「タイム・アダージオ」の頃には、小池先生の三作目だ、と思って、楽しみに観に行った覚えがあります。そういう演出家を意識して観るようになったのって、あの頃からだったかもしれないですね。

大劇場では、処女作の「天使の微笑・悪魔の涙」も好きですが、イチロさん(一路真輝)絡みで「JFK」。そして「エリザベート」。サヨナラ直前のこの二作が大好きだから、私の小池先生への信頼はなかなか崩れないのだと思います(^_^;)。
ミュージカル作り、が基本の先生で、「エリザベート」はミュージカルそのものですが、オリジナルの「JFK」も、歌い踊る政治家たちの辺りがとてもミュージカルっぽくて、面白いんですよ。

最近はもう一つ? と思う事もあるのですが、それでも大ハズレはないですね。基本的に宝塚の演出家の中では、地力のある先生だと思います。(別に今更私が書かなくても良いと思いますが。)
「エリザベート」は色んな配役で再演されちゃいましたしね・・。座付演出家だけに、前向きな事しかおっしゃらないですが、本当の所はどう思っておられるんだろう・・。私の思っている通りであろう、そうであって欲しい、という感じです(^_^;)。
外部の舞台でも活躍されていて、今やとてもメジャーな先生ですが、宝塚ファンとしては、宝塚を見捨ててどこかへ行かないでね~、と思っています。