雪組バウホール公演「さすらいの果てに」壮一帆主演バージョン


雪組バウホール公演「さすらいの果てに」、壮一帆主演バージョンを4/9&16に観てきました!

出演者は良いんですけれどね~(笑)。
物語はもう・・どこからつっこめば良いのか、いちいち挙げるのがめんどうな位、どうしようもない感じです。観劇後、バウの階段下で友人に「どうだった?」と聞かれ、「すっごいつまんない話~!」と思わず叫び、「こらっ(周りにはファンがいるのに)・・!」と慌てて口をふさがれてしまいました(^_^;)。
でも、これだけしょーもないと、途中で諦めもつくと言うか・・、かえって笑えると言うか・・。

そんな中、少しでもその物語から感動を与えようと、主演の壮は心を込めて、とても丁寧に熱演しているのを感じました。他の出演者にも言えますが、1度目よりも、1週間後の2度目の方が、ずっと練れていて良かったです。
ヒロインの涼花リサは、豪華なドレスが良く似合い、とてもキレイでした。歌が少し弱いみたいですね。

エドウィン中尉の凰稀かなめは、若手ながら上官の役をしっかり作って演じていて頼もしかったです。
それはクレイトン大尉の緒月遠麻も同様。ただし、緒月は貫禄を出そうとする余り、声を作りすぎているのが気になりました。
それにしても、何でこの2人が壮の上官の役なんでしょう? 根本的にそこが疑問だし、不満です。二人とも素直に工夫して、体格も生きて、それらしい雰囲気が出ていますが、もっと若者の役の方が、自然に魅力が出やすいではないですか。
ただでさえ、若手少人数の公演、しかもオリジナルで作っているのですから、もう少しこのメンバーで楽しめるような作品を考えて作って欲しかったです。

大体「単純宝塚チックなお話なんだから、細かい事は言わずに、きれ~な宝塚を楽しめ。」と言いきるには、地味なんですよ。
コスチュームもの、軍服ものと言うけれど、そう言うなら、もっと色とりどりの軍服に着替えてもらって、スターブーツ履かせるとか(笑)、別の楽しみを作ってもらわないと・・。

話題が逸れました(笑)。
ゴッドレー警部の奏乃はるとも、1週間たって随分頼もしく、良くなった口。
ナキアの神麗華は、色気&華たっぷりの凰稀の相手役にしては、魅力がないのが残念。
ウィリアム軍曹の谷みずせは、線が細いながらも人柄の良さが滲み出ていて健闘。
クレアの大月さゆが、キレイで上手でした。

父親2役で登場の汝鳥伶。苦しい作品なのに、誠実に盛り上げて下さってありがとうございます。
ついでに本当にムハマド(・・だったかな?)として登場して、戦闘シーンも盛り上げて欲しかったです(^_^;)。