宙組全国ツアー公演「ホテル ステラマリス/レヴュー伝説」梅田芸術劇場


宙組全国ツアー公演「ホテル ステラマリス/レヴュー伝説」、梅田芸術劇場へ5/22に観に行きました。
年始に大劇場で公演されたばかりの演目ですが、東京公演を経て練れている分もあり、役替わりもあり、色々発見があって面白かったです。変わったと思う所を中心に書かせて頂きます。

まず、アレンの大和悠河。紺の制服が似合っていてキレイ。ガイに比べると役が自然なだけに、芝居も自然になって(^_^;)、狙って大和にガイを書いた正塚先生には悪いですが、私はこちらの役の方がずっと良いと思いました。
特に、ステイシー(花總まり)と話し合う場面に、甘い二枚目の雰囲気が出ていて、「さすが恋愛物ヒーロー役者!」と心の中でガッツポーズ(笑)。花總よりもそんなに年下にも見えなかったのにも、「大和も上級生になったのかな~」と思いました。
・・と盛り上がった所で、続く歌のズッコケ振りに、椅子から落ちそうになったというオチが!!
あ~あ・・惜しいなぁ・・。めちゃめちゃ二枚目なんだけれどなぁ・・。

アリソンの音乃いづみ。大劇場で観た新公に比べると、髪型も良く似合っていてキレイでした。歌声も良い。
ただ、ウイリアム(和央ようか)とステイシーを見かけてしまった所も、ショックよりは「ウイリアムは私のものよ!」としっかり釘をさすのを感じたし、最後の去るシーンも、ウイリアムを理解したというよりは、プライドを保つ為に去ったような、気の強い女性に見え、「良い女」という魅力の点では彩乃かなみより数段落ちる気がします。

ガイの七帆ひかる。濃い色のスーツが良く似合い、思った以上にかっこ良かったです。あの変な歌(^_^;)も、やっとメロディーが分かった気がしてまずまず。
リンドンの和涼華は安心して観ていられましたが、この役は悠未ひろの優しそうな持ち味が良く似合っていたと思いますね。
ダニエルの八雲美佳もしっかり台詞が言えていて上手。
サリーの美風舞良がショートヘアが似合っていてキレイでした。

演出面では、ステイシーが抱きついた時、ウイリアムが「ごめん・・何もできなくて・・。」と言っていたのが優しさが見えて良かったのですが、大劇場時にはこの台詞あったでしょうか?
この台詞がちゃんと私の脳に達していたら(笑)、「ウイリアムは何もしない。良い男に見えない。」という大劇場時の感想にはならなかったと思うのですが・・。
また、不自然だと書いた、転がって泣くステイシーが、転がらない演出になっていたのも、自然で良かったです。

他では寿つかさのティモシーが、すっかり役が体に入り込んでいて、楽しく観られました。もうこの役は、彼女以外は考えられません。

ショーではまず、赤い衣装で登場の和央の鬘が変わっていて、赤い口紅も華やかで、とてもキレイでした。私の中で「鬘の和央」復活です。
後は、全国ツアーにはお決まりなのか、客席を練り歩く場面が追加。「オーレリアン・ソング~♪」という歌詞が、かなりインパクトあります。私は2F席だったので完璧置いてきぼりでしたが、何か1F席では盛り上がっていました(^_^;)。

後は大和の美しさがやはり目を引きます。歌は、まだ聞ける時と、かなりマズイ時とありますね。
エトワール座の指揮者役が寿でしたが、役作りが「BOXMAN」のチャンピオンを思い出させるキャラクターで、良い味出ていました。折角の全国ツアーですし、もう少しかっこ良い役で抜擢されて欲しかった気も。
ヨンヨン役がこれまた歌手の鈴奈沙也で、沢山歌が聞けたのも嬉しかったです。

また急斜面の装置がない演出でしたが、特に見劣りする事もなく、別になくても良かったのではないかと思いました。