「マラケシュ・紅の墓標/エンター・ザ・レビュー」観納め


5/7、花組観納めてきました。

今回は観劇スケジュールが偏ってしまって、新人公演を除くと、中1ヶ月以上あけての観劇となりました。
「マラケシュ~」は観れば観る程、色々な発見があって面白いです。

まず、一番変わったと思ったのがふーちゃん(ふづき美世)。化粧も眉毛が細くなったような気がするのですが、役作りも、より儚げな雰囲気になっていたと思います。イヴェット(遠野あすか)との対比が強調されて、良いのではないかと思いました。
しかし、あの役作りだと余計、あの黄色の衣装が、役を邪魔しているような気がするんですよね・・。どちらかと言うと、華やいだ少女のような雰囲気を出していると思うんですよ、今回のオリガの衣装は。
オギーの暗めの世界を、無理矢理「春の大劇場公演」の雰囲気にもっていったような違和感もあるんです(^_^;)。役を殺しているとまでは思わないけれど、イヴェットのピンクも。
オリガの衣装はできればシックにグレーを。でも、それだとふーちゃんの持ち味だと周りとなじんでしまうかもしれないから、100歩譲って紫系にして欲しかったです。
イヴェットは赤で。できればワインに近いくらいの強烈な赤を。
そしたら・・どんどん「マラケシュ」が、「春の大劇場公演」からは遠ざかっていったでしょうね~(^_^;)。

あとは、らんとむ君(蘭寿とむ)の狂気が増していましたね。
この役、もっと演りすぎると「プラハの春」のヘスになると思うのですが、そっちまで行って欲しいとは思わないんです。
でも、本当は、もっと、本人もCSの座談会で語っていましたが、薔薇を通してイヴェットを追いかけているように見えても良かったのではないかと思います。「薔薇の方なんて全然見てないやろ~」とつっこみを入れたくなる位の色気を出して欲しかった。私好みの話かもしれないですが(^_^;)。

観れば観るほど好きなのは、パリの幻想場面。
公演評にも書きましたが、「この薔薇がぼくからの(あなたからの)おくりものだったら・・」とデュエットしている所が一番高揚します。でも、その他も含めて、この場面は本当に好き。「ロマンチカ宝塚’04」のサテリコン並に、凝っている場面だと思います。
公演評に書いた解釈「100%言葉通りに取れば良いのではないか?」は、多少うがった見方だろう・・と自分では思っていたのですが、正解だったみたいです。少なくとも、「歌劇」誌の楽屋取材で、おさちゃん(春野寿美礼)が答えた解釈と同じでした。そのままだったんだ・・ちょっとほっとしたと言うか・・嬉しいような気も(^_^;)。

私にとって、この公演がじゅりさん(樹里咲穂)のラストステージでした。
21列目に座っていたのですが、この日はショーのコメディアンの場面で、「今日は後ろまで行ってみよう~!」と私達の近くまで走ってくる大サービス! 「きゃぁぁぁ~!!」と私たちの周りは大喜び!!
21列目の前を通過して、上手側の銀橋下まで走って戻り、そこで息絶え絶えかのように突っ伏すジェスチャー。そのまま、銀橋に上がって歌に戻ろうとするのですが、歌えなくなり「歌詞忘れた~!!」と叫んで、また客席大喜び(^_^;)。
横で一生懸命歌詞を教えようとする桜乃彩音ちゃんも可愛かった。最後にものすごく楽しませてもらえました~。

・・とそんな冗談は置いておいて、公演評にも書きましたが、本当に最後まで明るく、楽しく、かっこ良く、上手く、素晴らしかったじゅりさん。出身地の関西で「Ernest in Love」が公演されないのは本っ当~~~に残念ですが、最後まで、まだまだ数々あるイベントを楽しく乗り切って下さいね~!
CSでサヨナラショーが放映されていましたが、すごく豪華な内容だったみたいですね。あれが1回限りとは、決まっている事とは言え、惜しいです。