「エリザベート10周年ガラコンサート」梅田芸術劇場


「エリザベート10周年ガラコンサート」、梅田芸術劇場にて、2/14 11時の部を観てきました!
「この配役なら観てみたいな」と思っていたのですが、もちろんチケットは取れず。公演ギリギリになって偶然手に入ったチケットで観に行ったのですが、行って良かったです。もっと無理をしても惜しくない公演だったな、と思いました。
今回出てくるOGたちは、現役時代好きだったスターさんが多かったんですよ。全員顔を見れば名前が分かります(^_^;)。プログラムは必要ありませんでした。

全体の感想としてまず思ったのが、「結構皆本気じゃん(笑)」と。
実力のあるメンバーが揃っていた事もありますが、少人数にもかかわらず、コーラスなどもかなり聞かせてくれました。
私にとっては特別思い入れのある「エリザベート」という作品。初演雪組以外のキャストは観たくない、という思いも本音なのですが、昨年の月組編で大いにショックを受けた後、今日の公演を観て、「やっぱり私、この作品自体も好きかも。良い作品なのかも。」と改めて思いました。それくらい、懐かしいだけでなく、素直に作品の良さを感じさせてくれる公演になっていたと思います。
複雑ではありますが、再演され続けるのが分かるような気がしました。

その最たるのが、エリザベートの白城あやか。
今更ここまで歌ってくれるとは思っていませんでしたよ。それに今でも艶やかでキレイ。
伝説の娘役はやっぱり違うな、と。今観ると改めて思います。それを再確認させてくれる機会を得られた事に感謝です。彼女が退団後女優にならなかったのは惜しかったな、と思いました。
現役でエリザベートを演じた時は、彼女が好きで、退団公演であっても、やはり再演が嫌だったんですね。初演から間もなかったですし。
だから、今回の方が、彼女の素晴しさを、より堪能できたような気がしました。

トートの姿月あさと。
そんなに力が入っていないと思います(^_^;)、歌い方も軽い。演技も最小限しかない。
それでも、かっこ良かった。あり得ない位かっこ良かった。何なんですか、あのかっこ良さは(笑)。
何もしないのもまたクールで良し。立っているだけで良い。女性の方から駆け寄って、黄泉の世界に連れていって下さい! と叫びたくなるようなトートでした。
歌では軽く歌える「愛と死の輪舞」より、ちょっとは本気を出さざるを得ない(^_^;)「最後のダンス」が断然良かったです。もともと私が好きな歌だというのもあると思いますが。
当時はなかった「私が踊る時」を白城とのデュエットで聞けたのにも、嬉しくて震えました。
あとは最後通告の後の誘惑場面のソロの良さ! あぁ、夢に出そうです(*^。^*)。
現役でトートを演った時よりもスリムに、かっこ良くなっているような・・。大人の余裕のようなものも、やっぱり増しているのかな。
やる気がなくても人妻でも良いから(^_^;)、またトート見せて下さい・・と土下座して頼みたくなりましたよ。
本当、罪な人です。

稔幸のフランツは上品なところがあっているし、絵麻緒ゆうのルドルフももちろん、かわいい息子、王子の風情はピッタリ。月影瞳の子ルドルフもやんちゃな雰囲気が可愛く懐かしい。
美々杏里のゾフィは最近演じただけあって、現役の頃と印象変わらず。
マックスのちあきしんも現役の頃よりスリムになっているような(^_^;)。今でも男役が余裕でできそうです。
グリュンネの大峯麻友も現役と印象変わらず、歌も上手く、落ち着いていて余裕がありました。

エルマーの成瀬こうきも相変わらずスリム。長髪でしたが十分男役。現役の頃よりも渋い感じが出ているかも。
シュテファンが速水リキ、ジュラが真木薫なのも、私には嬉しい配役でした。速水も長髪でしたが見た目は現役の頃と変わらず、今でもかっこ良い。真木は、現役の頃だったら考えられない良い役ですよね(^_^;)。見た目は現役のまま。歌も聞けて嬉しかったです。上手かったですが、何だか存在が頼りなさそうで、革命の役には立たなさそうだったかも(笑)。

他では、ルドヴィカとマダムヴォルフの2役を演じた久路あかりの歌の巧さが光りました。秋園美緒の方が、リヒテンシュタインのみだったので、役不足の感が。ヘレネの愛田芽久も相変わらず可愛いかったです。

そしてルキーニの樹里咲穂がかっこ良かった! スラリとしたスタイル。黒っぽいメークにヒゲ、パーマがかった髪型も良く似合っていました。樹里らしい、スマートで、けれど親しみやすい、進行役色の強いルキーニでした。
やはり現役でも、こちらの役が観たかった気がしますね。