花組大劇場公演「明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ(タキシード ジャズ)」


「いますぐお母さんの前で、おさちゃん(春野寿美礼)のモノマネがしたいです。」
と母にメールしました(笑)。

花組大劇場公演「明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ(タキシード ジャズ)」、2/20&3/10に観てきました!

ちなみに、メールしたのは1回目の2/20の観劇後。
すごいんですよね。明智君(おさちゃん)が黒蜥蜴に会った後に歌う、銀橋での歌いっぷりが。
一人でふらりと観に行ったので、観た後の感動(?)を、すぐには誰にも語ることもできなかったのが残念です(笑)。

昔、同じ木村先生の乱歩もので「結末のかなた」(黄金仮面)っていうのがあったんですよ。ずんちゃん(姿月あさと)主演で、私がすごくずんちゃんにハマっていた頃の作品だったので、3回くらいは生で観たと思います。
ちなみに当時「高声低声」に投稿した感想がこっそりHPにアップされていたりもしますが、今読むとちょっと恥ずかしい・・ので、ここにリンクを張る勇気が出ません(笑)。

今観て違うな~と思うのは、やっぱりオペラシリーズを経て、甲斐先生の音楽とコーラスの要素が加わっている所。ボーイ&メイドさんたちの使い方とか、黒蜥蜴がつくったパラダイスの場面とか。
にせの首が出てくる所なんかは、「結末のかなた」にもあったので懐かしかったです(^_^;)。

そんな過去があったので、当時乱歩の作品を結構読みました。その中に「黒蜥蜴」もあった筈なのですが、今家になかったって事は、図書館か何かで借りたのかも。
そんな曖昧な記憶ですが、「黒蜥蜴」ってあんな話だっけ? とは思いました。
少なくとも、あの兄妹オチはなかったですよね~。
何か無理矢理宝塚純情ドラマに持っていった感はあります。

舞台の雰囲気は良かったし、全体的には気に入っているのですが、ラスト部分がもう一つでした。
おさちゃんの持ち味ですが、黒蜥蜴が自らを撃った後の演技が・・。
「あ、撃っちゃったの?」のんびりかっこつけながら歩み寄って、よっこらしょ、と抱く。
「あ、スカートが乱れてるわ。」パンパン。
そりゃ~ないでしょう~。
「黒蜥蜴~!」か「緑川夫人~!」か何か叫んで、駆け寄る所じゃないんですか?
いや、あの余裕な感じが持ち味なんですよ。ファンはきっと好きなんでしょうけれど。でも、でもっっ!!

でもまぁ、歌ったら盛り上がるんですよね~。
ラストの歌は迫力ありました。
だからこそ、せめてそこで幕にして欲しかったです。
その後が長すぎ。
小林少年の「先生、事件です!」は物語上必要だとは思うんですけれどね。

あやねちゃん(桜乃彩音)は若手ですが、大人っぽい容姿の人なので、意外と似合うだろうな~、と楽しみにしていました。予想通り良かったです。
見た目に雰囲気が良く出ていました。

まとぶん(真飛聖)もかっこ良かったです。耐える男みたいな、ああいうキャラクター好き(^_^;)。
まとぶんって、キラキラのスパンコールの衣装よりも、今回の役のような渋めの色合いの衣装の方が、かっこ良く見える気がしませんか?

他では小林少年の桜一花。ピッタリそのまんま(笑)でした。

ショーは荻田先生の最新作。
相変わらず凝っていて良い。まだまだ進化しているな~、と思いました。

一場面ヒロインっぽい役のついていた華月由舞はとにかく美人さんで、この人を見るとだんちゃん(檀れい)を思い出します。

彼女の他にも、「エンカレッジ・コンサート」で活躍していた望海風斗、彩城レア、煌雅あさひにソロ歌を歌わせてくれていたり、前回新公で大ブレーク(笑)した、初姫さあやを良く使ってくれていたり、先生ちゃんと最近の舞台を観てくれているな~、とマニアも喜ぶ(笑)配役をしてくれているのが嬉しいです。

野々すみ花は芝居、ショーともども、上手くて安心して観ていられます。
ショーで一瞬ソロのあった朝夏まなとも、意外と歌えていましたよね。