「Young Bloods!!」星組バウホール公演


星組バウホール公演「Young Bloods!!」-Twinkle Twinkle STAR-、5/21に観てきました!

全体的な印象として、これは「Young Bloods!!」ではない! と思いました。
予想はしていましたが、今までの「Young Bloods!!」とはレベルが違う。
他の出演者は若手ばかりでハラハラする部分もありましたが、柚希礼音がいるだけで、公演全体としてワーク・ショップでなく、通常のバウ公演になっているような。

昨年の「それでも船は行く」柚希バージョンも、他と比べて弱めのメンバー(失礼)での公演ではありましたが、私は柚希がいるだけで「ちゃんとした通常のバウ公演を観た気になる」と書いたんですよ。
それを今回も感じました。しかも年々パワーアップして、上手くなっている。
特に今回は歌が良くなっているのにも感心しました。お芝居もしっかりしていて、ちゃんと作品として盛り上がっていました。

もちろん、1部、2部とも、ダンスを見る面でも、かなり満足できる公演になっていました。
動きの美しさでも柚希が圧倒的なので、悪く言えば突出しすぎて、他の出演者に目がいかず、気の毒に思ったくらい。

1部はバレエ・ダンサーが主人公のお話で、柚希主演でダンスを見せる作品を作るなら、王道で思い浮かぶ設定。
1時間とあって簡単な物語でしたが、文句なかったです。
「Young Bloods!!」なのに子持ちの大人の男が主人公なのも、他と印象が違う一因でしょうか。しかし、今までの作品の傾向にとらわれず、敢えてワンステップ上の大人っぽく、男らしい役に挑戦させてくれた事に感謝。

観ていて、柚希にバウホールは狭い、と感じました。パワーが舞台から溢れています。
この作品を二幕に膨らませて、やはり「Young Bloods!!」は他の若手に回してあげて欲しかった気もしますね。

次に挙げるなら、華美ゆうか。
お芝居の方の大女優の役も、ショーの方のギャングのお嬢様(?)、若奥様(?)みたいな設定の役も、とてもキレイで良かったです。

二番手格に彩海早矢がいたのも、他の組と比べて公演力がアップした一因でしょう。華やかで存在感がありました。
歌が得意だと思っていた音花ゆりも、芝居にダンスに大活躍でした。実力派ですね。スタイルが良いのも気持ち良い。
七風宇海も「ベルサイユのばら」新人公演に引き続き、芝居心がある所が見られて良かったです。ファンとしては(?)、髪型をもっと二枚目にして欲しかったですけれど(^_^;)。

若手の美弥るりかは可愛らしい見た目なのに、芝居での良い声に引き続き、ダンスも結構キリリとしていて良いですね。
壱城あずさ、羽鷺つばさ、海隼人は今回初認識でしたが、三人ともキレイな男役さんでした。