宙組バウホール公演「不滅の恋人たちへ」


宙組バウホール公演「不滅の恋人たちへ」、1/9に観てきました!
今一番気になっているのが、スポニチのHPで藪下氏が書かれた、これが「定年を迎えた太田氏宝塚生活最後の作品」なのか? という事(^_^;)。
そう書かれていても、プログラムには何も書かれていないし(深読みすればそうなのかな?と思えなくもない記述はありましたが)、CSで観るインタビューでも何も述べられていません。
本当にそう決まっているなら、何か当事者達からコメントがあっても良さそうな気がするのですが・・。
私、太田作品好きなので、そうだとすれば、もの凄く寂しいのです・・。

さて、その「不滅の恋人たちへ」。太田先生らしい、文学香高い作品で、台詞は難しいけれど、私は好きです。
全体で観れば、盛り上がりには欠けると思いますが。出演者も豪華で、どっぷり作品の世界に浸れました。

アルフレッド・ド・ミュッセの大和悠河。前の大劇場公演で何か一皮むけてシャープに、ますます美しくなったような気がしたのですが、その印象のままにキラキラ輝いた若者を見せてもらえました。
「大人の恋物語」という紹介だったので不安だったのですが、確かに物語は大人向けなのですが、アルフレッドが大人な訳ではないんですよね(^_^;)。「ばら色のほほ」の台詞もピッタリ。どこから観ても彼が主役。キレイ、可愛い、かっこ良い!
びっくりする程薄い色の金髪も、くるくるに巻かれた髪も、色白の化粧も、他の俳優だったら頭が大きくなって似合わないだろうけれど、大和なら何となく似合っている気がするのがすごいです。
お気に入りは、サロンで再会したジョルジュ・サンド(紫城るい)と庭で語っている件。口説く気満々なのが良い(^_^;)。
・・でも、何してても良いわ。可愛いわ。(おいおい) 

ジョルジュ・サンドの紫城。男装も豪華なドレスも良く似合い、キリリと美しい女性像が表現できていて、とても良かったです。今までの紫城で一番良かったと思う位。特徴のある声も気にならず、これからの主演娘役が楽しみになりました。
すごく激しいラブシーンがあるのですが、何よりも紫城の声が色っぽくて良かったですね(^_^;)。

アルフレッド・デジュネーの箙かおるが芝居を面白くしていました。
千雅てる子、五峰亜季、寿つかさ、鈴奈沙也、初嶺麿代も申し分なしです。
酒場の女といい、掃除婦といい、彩苑ゆきが上手くてびっくり。そういえば「ホテル・ステラマリス」でも良かったですよね。

ユジェーヌ・ドラクロワの遼河はるひは男らしく、ピエトロ・パジェッロの悠未ひろは優しさと包容力が出ていました。美羽あさひも気品があって良かったです。

バックメンバーでは十輝いりすがダンス場面では良い位置で目立ち、和涼華がホテルのボーイ役で安定した演技を見せましたが、全体には役不足。
終盤で「椿姫」だったかなぁ?(自信なし)ソロを聴かせた和音美桜が素晴らしい声でした。もっと聞きたくなる人です。