「Le Petit Jardin」悠未ひろ主演バージョン


「Le Petit Jardin」、悠未ひろ主演バージョン、6/19前楽を観てきました!
良かったです。どちらも。
楽日の公演とあって、客席もまた盛り上がり、スタンディングでした。

全体に、前半組の方が、遼河はるひ&美羽あさひの見た目の大人っぽさと、美しさで、公演評でもつっこみを入れた「お洒落な恋を召し上がれ♪」ポスターのままの、甘~いロマンスにうっとりできる感(?)がより高く、後半は、公演終盤とあって、作品も練れて、芝居の見せ所でより泣かされたような気がしました。

しかし、前半から芝居にも感動していましたし、後半の悠未ひろ&和音美桜もキレイでしたし、それも僅かな差です。
まぁ、個人的には、宝塚を観てうっとりしたい方なので(笑)、もう一度観るなら前半かな~。

アランの悠未。私は「白昼の稲妻」新公のアルベールや、「ホテル ステラマリス」のリンドンのような、「気は優しくて力持ち」的な(?)、包容力いっぱいの悠未が好きだったので、一幕はあまりにキザるのにびっくり。
セシルとの場面も、彼女の気持ちを親身に考えているというよりは、カッコつけて誘惑しているように見える(笑)のが、もう一つだと思いました。
二幕になると、さすがにキザっている場合ではない展開で、気にはなりませんでしたが。
遼河と悠未は「宝塚の男役」という広い括りで見ると、どちらも高身長の男っぽい、似たタイプだと思うのですが、二人の持ち味の違いが良く分かった気がします。
今回の役に関しては、押しが、違いました(笑)。

セシルの和音。前半を観た時点で、これは絶対美羽の方が似合うだろうな~、と思い、実際その通りだったと思います。しかし、クリクリした見た目の割には、大人っぽい髪型やスーツも良く似合い、抑え気味の声のトーンも良く、大人っぽい役に違和感がなかったです。意外と、本人の持ち味としては、こういう役も似合うのではないかと思いました。
「ブレックファースト」のナンバーは、もともと期待して聞きましたが、それ以上のパンチ力。歌で盛り上げるというか・・そういう力ってあるんだな、と改めて思いました。

エリーヌの咲花杏は期待通りの可愛らしさ。可愛すぎて、13~4歳に見え、「この子に手を出したら犯罪だよ・・アラン。」と思う位でした(^_^;)。加えて歌も良かったですし、意外と儚げな病弱な感じも出ていました。

ジャンの十輝いりす。何とも言葉では説明しづらい、ぬぉーっとした面白い雰囲気が、相変わらず出ていて、登場しただけなのに、客席から笑い声が・・(^_^;)。
しかし、その持ち味が、真面目で不器用なこの役には、良く合っていました。可笑しさも役として十分納得できる程度でしたし。何となく目が離せない存在感があるのが面白いです。
そうじのナンバーは、悠未のアピールと十輝の楽しそうなキビキビしたダンスで、後半チームの方がインパクトがあって良かったと思いました。

ルイスの夏大海は、熱くギラギラした役作りだった夢大輝とは真逆に、クールな役作りだったのが持ち味に合っていました。
ロワゾー夫妻の風莉じんと白河るりは、前半よりも更にオーバーに作り込んでいて、流石にこちらも達者。

パトリックの凪七瑠海は、現代っ子な役柄が早霧せいなの方が似合っていると思いましたが、歌も芝居も上手。「俺は天才」ナンバーのキメポーズで爽やかな風が吹いたのに、心の中でウケました(笑)。

サチの綾花ちかは小柄でキレイ。リナの愛花ちさきは見た目が派手な点は役に合っていましたが、華凜もゆるの方がスタイルは良かったかな(^_^;)。
クロードの麻音颯斗もキレイな男役さん。前半の美牧冴京と同じ事書いてしまいましたが。

アリシアの妃宮さくらは内容は良かったですが、せっかく若手が顔を覚えてもらう機会なのに、眼鏡をかけては勿体ないと思います。
ポールの七海ひろきは、姿勢や話し方でより地元の農家の青年、という雰囲気が出ていて上手かったです。