月組大劇場公演「JAZZYな妖精たち/REVUE OF DREAMS」


月組大劇場公演「JAZZYな妖精たち/REVUE OF DREAMS」、10/2に観てきました!

「JAZZYな妖精たち」。一度聞いたら忘れられないインパクトあるタイトル。
どんな物語になるのだろうと、期待3割、あきらめ7割くらいの気持ちで(笑)観ましたが、意外と・・普通?
物語自体はあまり面白くはないのですが、「新トップを皆で盛り立ててがんばろう!」というオーソドックスなトップ披露仕様の物語(^_^;)に、それぞれの役柄がスターの個性に合っていて、無理がないのが良かったです。

瀬奈じゅんのパトリック、彩乃かなみのシャノン、霧矢大夢のウォルター、大空祐飛のティモシー、月船さららのミックはアイルランドから移民してきた孤児仲間、という設定。
冒頭のアイリッシュダンスが、男役のブラウス、娘役のミニスカート共にシンプルで良く、ダンスも目新しく、良く揃っていました。
続いてソフトスーツのナンバーまでオープニングからついてくるのが、いかにも瀬奈のお披露目らしい。
いつになったら物語が始まるんだろう(笑)? と思いましたが、おいしかったです。

瀬奈のパトリック。前述の通り真面目、真摯、正直で、「あぁ、意外とこういう所が魅力なんだよなぁ~」と良く分かる役でした。シャノンの病気にも大まじめに反応しすぎで彼女にバレバレなのがまた可愛く(^_^;)、その真摯さ故に労働者たちが「応援してあげよう」という気になる件など、いかにも観客に愛された彼女のトップお披露目ならではの、良い作品だったのではないかと思いました。

シャノンの彩乃は、芝居の上手さで間違いなく物語を引っぱっていました。観客の涙を誘っていたのも彼女の演技力ならでは。

霧矢のウォルターは、本来霧矢では明るく楽しい役が好きなので、あまり観たいタイプの役ではなかったのですが、安心して観ていられる上手さでした。
大空のティモシーは、いかにも彼女の持ち味そのままのひねくれものの役で、観ていて面白かったです。ある意味確固たる持ち味として、貴重な気もしました。
月船のミックは、最後までテンション高めなのが彼女らしい。ミックを信じ続けた刑事というのは、私も「BourbonStreet Blues」にハマった身として、嘉月絵理が浮かんでなりませんてした(^_^;)。

娘役では城咲あいが2番手っぽい役所。元気いっぱいのパンチ力ある、これまた彼女らしい役で、良く似合っていて可愛かったです。

そして妖精たち! 実力派揃いでしたが、そうでなければこの妖精の件がお寒くなっていたのではないかと思います(^_^;)。この人選は正解だと思いました。
ピクシーの北翔海莉が筆頭のような扱いでしたが、意外とコスチュームが似合い可愛らしく、若手っぽく見えました(どうなると思っていたんでしょうか?・笑)。

ショーは中村B先生の新作。そこそこ期待して観ましたが、期待通りに良かったです。
衣装が良くなかったと聞いていたのですが、ラストの男役群舞のスカーフがもう一つな位(ここ大事だけれど・・)で、あとは良かったですし、場面的には「FOREVER DREAM」の前半がもう一つかな・・と思いましたが、瀬奈のソロになってからは盛り上がりましたし、全体的には十分楽しめる作品でした。
群舞が多く、若手まで色々な人の活躍が見られたのが嬉しいですね。かなりの世代交代を感じました。

瀬奈は豪華なトップ仕様の衣装がどれも良く似合い、文句ない二枚目っ振りでした。
彼女はショースターだと思います。芝居よりショーの方が良いです。

ここからは一度目の観劇で印象に残った所だけ・・。
・越乃リュウの瀬奈リフト。さすがです・・すごいです・・。(でもやる意味あるんでしょうか・・^_^;)
・彩乃は砂の場面が良かったです。ちょっと迫力ある歌が聞けて。
・その砂の場面で、ソロで踊る白鳥かすが発見! 今日一番の嬉しい驚きかも(^_^;)。
・芝居の方ですが、アイリッシュダンスの推名葵がキレイでした。全体に娘役の衣装が良くて、皆スタイルが良いので、この場面は娘役ばかり観ていた気がします・・。
・若手男役6人の銀橋場面は、何となくまだおっかなびっくり感がある気がします(^_^;)。この中詰のクラシカルな豪華衣装は、私も好き。
・ポジションも上がっていたし、歌にダンスに北翔が良く目立ち、ついつい見てしまいました。

・・とこんな感じでした。
二階A席で一度観ただけなので、次に観てまた何か思いついたら書きますね。