宙組大劇場公演「維新回天・竜馬伝!/ザ・クラシック」


WAIWAIで書きそびれ続けている公演の感想が気になっているので、まず一番古い公演から少し・・。
宙組大劇場公演「維新回天・竜馬伝!/ザ・クラシック」。
観たのは昨年の12/9。千秋楽前の土曜日です。すごい前の話ですみません(^_^;)。

かしげちゃん(貴城けい)のトップ、らんとむ君(蘭寿とむ)、ほっくん(北翔海莉)の加入と、私的には好みのメンバーが偶然集まった、たった一度きりの公演という事で、時期が良ければもっとチケットを買っていただろうと思います。

一作トップという事に対する嫌悪感とか、意識とかも特にありませんでした。個人的には、チャーリー(匠ひびき)やぶんちゃん(絵麻緒ゆう)の時から、一作でもできれば幸せなんじゃないかと思っている方なんですよね。
WAIWAIにも何度か書いた事がありますが・・。

トップ候補が全員じっくりトップができれば良いですが、物理的に無理ですし、組とか公演の事を考えると、じっくりトップさんが育てた後の、サヨナラ公演、またはその間近の公演の方が、良い物が観られるのは当然。
そして、やっぱりスターさんが一番輝いている時期って、あると思うんですよ。過ぎてからトップになる人も多いけれど。

でも、それを優先して、他のトップになれそうなスターさんが途中で退団したりするのって、現実的にあまりなかったんですよね。ここ20年以上観続けた結果。
そりゃそうですよね。その人自身の今までの苦労と、ファンの応援を思うと、退団できないですよ。
そんな人たちの事を思うと、やっぱり、一作でもその人が主演の公演が観られたファンは幸せだと思うんです。今は。
昔はもっとクールに、トップになる人はもっと厳選すべき、一番輝いている時期を逃すな、と思ってましたが・・。

と、そんな訳で、結構純粋に楽しみにしていましたこの公演。
芝居は、石田先生の「維新回天・竜馬伝!」。
私、石田先生はもともと好きな方です。WAIWAIで演出家評を、結局小池先生しか書いていませんが(笑)、次に書くなら石田先生だろうと思う位。

そんな私にとって、一番興味あったのは、石田先生が「RYOMA」をどこまでリニューアルできるのか、という点。
みきちゃん(真矢みき)の当たり役「RYOMA」を再演する案は、ひょっとしたら石田先生本人が出したとしても、絶~~~対、まさか、みきちゃんとは似ても似つかないタイプのかしげちゃんが「RYOMA」を演る事になり、ましてやそれがサヨナラ公演になってしまうとは、思っていなかっただろうと思うんですよ(^_^;)。
だから、かしげちゃんの為に、どこまでこの作品をかしげちゃんのサヨナラ公演にできるか、という点に興味があった訳です。

結果はまぁ、大した事なかったです。脚本・演出のテイストは前の「RYOMA」とそんなに変わっていませんでした。
でも、先生の初期の作品だけあって、最近のわざとファン神経を逆なでしているんじゃないか、と思うような下品さが薄めでしたし、当時は結構センセーショナルな作品だと思いましたが、今観ると結構穏やか(笑)。嫌味をそれ程感じる事なく観られました。
ただ、もともとバウホール作品だったのをそのまま持ってきただけあって、地味に感じましたね。特にラストの新婚旅行の件とか。
最近だったら、日本物でも、ツナギの三菱ダンサーとか、下着のCMとか(笑)の場面を入れていたではないですか。

さて、そんな結局ほとんど変わらない作品。みきちゃんのイメージが強い「RYOMA」の役を演ったかしげちゃん。
何だか愛嬌のある、みきちゃんが演っていたものとはまた違った可愛い竜馬で、それが私のような先入観のある人が観てもかしげちゃんらしい、似合っていると思えたのが意外。素晴しいと思いました。
日本物の化粧が似合ってキレイなのは期待通りでしたし、かしげちゃんの影響か、日本物未経験者が多い筈の他の宙組男役たちまで、化粧がキレイだったような気がしたのが嬉しかったです。

るいちゃん(紫城るい)も役が良く似合っていて良かったです。彼女も日本物を観た記憶がない位でしたが、化粧等もキレイでした。

では、続きはまた~。