宙組「エンカレッジ・コンサート」


宙組「エンカレッジ・コンサート」、9/17に観てきました!
プログラムご紹介しますね。

第一部
1.未来へ・・・全員
2.マンリーコの恋歌・・・風羽玲亜
3.アイーダの信念・・・白峰さゆり
4.愛の真実・・・葉室ちあ理
5.君の名を呼べば・・・天風いぶき
6.ラ・ノスタルジー・・・香翔なおと
7.心はいつも・・・綾音らいら
8.アマール・アマール・・・七海ひろき
9.世界に求む~王家に捧ぐ歌~・・・暁郷
10.されど夢・・・風莉じん
11.夢やぶれて・・・花露すみか
12.わが心に唄えば・・・大海亜呼
13.O INFANTE・・・天羽珠紀
14.清く正しく美しく・・・花音舞
15.誰も寝てはならぬ・・・美風舞良
16.AMAZING GRACE・・・和音美桜
17.大いなる落日・・・悠未ひろ
18.新しい夢・・・全員

第二部
1.セピア色の写真・・・全員
2.私のお気に入り・・・綾音
3.ヴァンパイア・レクイエム・・・風羽
4.学生王子のセレナーデ~ゴールデン・デイズ~・・・香翔
5.世界のどこに・・・天風
6.夢とうつつの狭間に・・・花露
7.そして今は・・・暁
8.千の風になって・・・和音
9.ONE HEART・・・白峰&七海
10.神よ、なぜ?・・・悠未
11.ON MY OWN・・・白峰
12.私の真の愛・・・葉室
13.愛していれば分かり合える・・・美風&風莉
14.ダンスはやめられない・・・大海
15.命をあげよう・・・花音
16.私だけに・・・美風
17.瑠璃色の地球・・・天羽
18.Love Can’t Happen・・・悠未&S和音
19.グランドホテル・・・全員

今回は吉崎先生がちゃんといらっしゃいました(^_^;)。ちょっと一安心。

ポスターを見てこのメンバーなら期待できそう、と思っていた通りでした。もともと確実に歌えるのを知っているだけでも、天羽、風莉、和音、悠未、暁・・と名が挙げられるのですから、豪華さが違います。
それに加えて宙組は前回エンカレッジの後に、姿月あさと中心の「Angels in Harmony」がありましたし、「鳳凰伝」「炎にくちづけを」「NEVER SAY GOODBYE」と歌やコーラスに力の入った公演が多かったですし、歌に対する姿勢が、他の組と違うのかもしれません。
正直、5年前のエンカレでは宙組が一番弱かったと思うので(^_^;)、それを思うと大変な進歩だと思いました。

今回も気にいった人だけ書かせて頂きます~。

やはりダントツは和音でした。個人の歌は二曲とも穏やかな曲だったのですが、本当にキレイな声で聞いていて涙が出そうになりました。「UNDERSTUDY」のオペラも迫力があって良かったですが、こういう静かな曲も良いですね。
また、トリが悠未との「Love Can’t Happen」(グランドホテルより)と知って楽しみにしていましたが、これが本当に良かった! 歌が違うと、胸の高まりなどの伝わり方も違うんですよね~。これは「Le Petit Jardin」の「ブレックファースト」に引き続き、改めて感心です。

この曲の後、全員でこの作品のオープニングのコーラスがあったのですが、これも作品の雰囲気がとても良く出ていて素晴らしかったです。「グランドホテル」がまた観たい! と思いましたよ。

天羽と風莉はよく二人で歌手として使われていますが、風莉は宝塚っぽい、男役っぽい選曲(ここでしか歌えないのは分かるけれど、ちょっとかっこつけ過ぎの感も・・まぁ、好きな歌手なので良いのですが^_^;)なのに対し、天羽は前回もですが、選曲が宝塚の男役の域を超えていて、独自の世界を作ろうとしているのを感じます。
二人の持っているものは全然違うんだな~、と思いました。

はじめて聞いたメンバーでは、研3の風羽が一部のトップバッターという重圧の中、いきなり「レオノーラ~~!」と良い声で伸ばし、その度胸に感心(^_^;)。
「Young Bloods!!」でアナウンサーの役をしていて、キレイで目に付いたと公演評にも書いた所だったので、ますます気に入りました。

七海はバウホールや新人公演等で役のついているのを見る人ですが、ずいぶんスリムに小顔になって、そうなるとますます大和悠河に似てきた気がします。それで歌えれば強いですよね。劇団が役をつけたくなるのも分かります(^_^;)。
今の所は、歌は悪くはないけれどまだまだ。あと一歩、度胸と自信がつけば化けるかも。そんな気がします。
選曲は「アマール・アマール」に娘役とのデュエットと、宝塚ファン向けには大変おいしくて嬉しかったです。
相手役の白峰さゆりも上手で、キリッとしたキレイな娘役さんでした。

あとは組長の美風。実力があるのは知っていましたが、オペラでも良い声を響かせ、これほど歌えるとは思っていませんでした。
「私だけに」の方はとても感情がこもっていて、情感ではナンバーワンだったかも。

また、大海亜呼が「ダンスはやめられない」をコンスタンツェ役そのままの雰囲気で歌ってくれて良かったです。「わが心に唄えば」ともども、自分の個性をしっかり持っているようですね。
彼女は「炎にくちづけを」の新公で、鈴奈沙也の役をまずまず聞かせてから名を覚えたのですが、そんなに成績が良くなかったはずなのに(^_^;)、ここの所「Young Bloods!!」ともども随分頼もしくなった気がします。