花組新人公演「ファントム」


花組新人公演「ファントム」、7/11に観てきました!
気に入った人から書かせて頂きます~。

まず、カルロッタの初姫さあやが素晴しかったです!
歌自体はそれは出雲綾の方が上手いでしょうけれど、怪演振りで言えばあの出雲を上回っていたのではないかと思う位の思い切りの良さ(^_^;)。
けれどやりすぎで空回りすることもなく、落ち着いていて台詞や歌の声も良かったですし、下級生の娘役だと思えば、ちょっとめずらしい位の好演でしたね。
ふづき美世似のきれいな娘役さんで、「くらわんか」の延陽伯役も観ているのですが、あの時はこれほどやってくれる人だとは気づかなかったですよ。これから楽しみにしようと思いました。

そしてその夫、ショレ役の日向燦。「Young Bloods!!」で面白い人だとは知っていましたが、今回も見た目からマンガのように(?!)、徹底して面白かったです。彼女は「Young Bloods!!」同様、まだやや演りすぎで空回る感がありますが(^_^;)、その精神は大好きです。

そして本命(?)、クリスティーヌの華城季帆。花組で「ファントム」再演と聞いた時から、個人的にはこの作品限定で良いからクリスティーヌを演ってもらえないだろうかと思っていた人なので、新公ではあるけれど、観られて良かったです。
見た目に清潔感があって、純情そうな雰囲気が役に良く合っていましたし、何よりも台詞の声からキラキラ華やかで、「素晴しい声をしている」と言われるのに説得力がありました。この配役が1日だけなのがもったいないです。

ファントムの望月理世は、見た目にも問題はあるけれど、台詞が軽く流れてしまう等、気持ちや実力でカバーできそうな所からも満足を感じられなかったのが辛い。歌はまずまず。
キャリエールの紫峰七海は最後の新公での大抜擢。今回の日向燦のようなベテランの役で新公を盛り上げていた印象が強かったですが、落ち着いた容姿&演技で、今回はすっかり渋くてすてきな紳士になれていて良かったです。
シャンドン伯爵の朝夏まなと。見た目に華やかで、予想通りこの役が良く合っていました。しかし、銀橋の歌は真飛聖以上にマズく、根本的にまだまだ男役の声が出ていない感がありますね。

他では、楽屋番役の夕霧らい。最初の登場から「あの楽屋番は誰?」と目が釘付けになりましたよ(^_^;)。色気があって、素敵なおじさまでした。

もともと予想のつかなかった「ファントム」新公配役ではありますが、個人的には、「Appartement Cinema」「スカウト」「Young Bloods!!」「エンカレッジ コンサート」全部観たのなら、今回の新公この配役にはならないだろう? とは思いますね~。