宙組バウホール公演「Le Petit Jardin」遼河はるひ主演バージョン


宙組バウホール公演「Le Petit Jardin」、遼河はるひ主演バージョンを5/29に観てきました。

良かったです。植田景子先生演出らしく、とてもロマンチック。さすが「お洒落な恋を召し上がれ」とポスターに書くだけの事はある(笑)物語でした。良いではないですか。タカラヅカなんですから。
もともと植田景子先生の作品は好きで、今回も期待していましたが、そんな中でもヒットな方の作品だと思います。まだ平日5公演を残した最終日曜日の公演でしたが、客席スタンディング。「千秋楽でもないのに・・」と感激する出演者と共に、私たちも本当に素直に「良かったよ!」と席を立って拍手できる、そんな素晴らしい作品でした。

まず、遼河&悠未ひろ主演ときて、今回のアランという大人っぽい男性を設定したのが、景子先生ナイスです。
今回主演の遼河、直球ど真ん中ストレートにかっこ良かったです(^_^;)。ノーマークだったのでびっくりしましたよ。ポスターよりちょっと長めの金髪も良く似合っていましたし、スマートな支配人+ちょっと過去に影のある良い男、というこのアラン役自体も、とても良く似合っていました。次回公演から見る目が変わりそうです。

そしてセシルの美羽あさひも素敵でした。「エイジ・オブ・イノセンス」の時よりもキレイになっていて、スーツもドレスも良く似合っていましたし、実力派らしく舞台の内容も安心して観ていられました。
エリーヌの花影アリスは、華奢な雰囲気が病弱な女の子の役に良く合っていました。歌声がとてもきれい。

ジャンの月丘七央も誠実な役作り。同期主演の為か、大役の為か、彼女もスタンディングにとても感激してくれていたのが印象的でした。
ルイスの夢大輝は唯一のはっきりした悪役。若手には難しい役所ですが、思い切り良く演じていました。
ロベールの貴羽右京は、相変わらず妙~に、密か~に、お茶目で綺麗なおじいさま。プロローグやフイナーレやダンス場面で、その姿でハリキリ過ぎですから(笑)! そこが良いですけれど!
イヴォンヌの毬穂えりな。そんなお母さんいそう、と思える優しいお母さんを嫌みなく演じていました。

今回の敢闘賞。ロワゾー4代を演じ分けた天羽珠紀。達者です~。そして、相手役の純あいらもなかなか。渋い役の割には、とてもキレイな娘役さんで今回気になりました。このカップルの息もかなり合っていて良かったです。

パトリックの早霧せいなも、濃い~イメージにピッタリのインパクトある男の子。俺は天才(?)ナンバーも、勢いで乗り切っていました(^_^;)。
サチの鮎瀬美都、一生懸命努力してきた女の子像が、とても共感できました。
リナの華凜もゆるは、スタイルがとてもキレイで、元スチュワーデス役も納得。
クロードの美牧冴京もなかなかキレイな男役さん。
アリシアの琴羽桜子も、何か、こんな子いそうな役で面白かったです。
ポールの蓮水ゆうやは、スマートな見た目を裏切る農家の息子役なのが面白い。

思わず全員書いてしまいました(^_^;)。それ位、どの役もしっかり個性的に作ってくれた景子先生に乾杯!
良い舞台でした。