梅田芸術劇場「Ernest in Love」


梅田芸術劇場「Ernest in Love」、7/10&17に観てきました!
先週雑談掲示板にも書きましたが、もう、瀬奈じゅん&彩乃かなみ新コンビ誕生のハッピー感につきる感じです。
観る前は、コメディですし、実力派の樹里咲穂主演の方が面白いだろうなぁ・・と思っていたのですが、あのトップコンビの華やかさと可愛らしさときたら(笑)! それが、明るく、楽しく、夢々しく、品のあるこのコメディにとても合っていたと思います。これは意外と、こちらの月組バージョンの方が良いかもしれない、と思いました。
実際、東京まで観に行かないので、結論は出せないのですが(^_^;)。

アーネストの瀬奈。等身大の若者の役を、気負う事なく誠実に演じていました。「真面目・誠実・熱烈」、貴族育ちの坊ちゃん役に、何の違和感もなかったですね。あえて言うなら、ミュージカルの主演にしては、声量があまりないのが惜しいくらいでしょうか。
しかし、見た目良し、品良し、ラストの「家族が欲しい~」の件も誠実で良し、それを補って余りある良点がありました。

グウェンドレンの彩乃。登場のグリーンのドレス姿からとても華やか。「帽子」のナンバーから歌も生き生きとしていて、まさにミュージカルのヒロインでした。
瀬奈とのコンビは本当に宝塚らしくお似合い。瀬奈が気持ち良く組んでいるのを感じるし、彩乃もとても嬉しそう。フィナーレに2人がお披露目らしく前に出てお辞儀をするのを見て、「本当に良かったなぁ~」と涙が出そうでした(^_^;)。

アルジャノンの霧矢大夢。期待通りの上手さ、頼もしさ。気持ちよく楽しませて頂きました。
ただ一つ、セシリィ(城咲あい)に背中から抱きつく所が、妙に○っさん臭く、いやらし気だったのが、とても気になったのですが・・あれはギャグという事で・・OKなんでしょうか・・(^_^;)?

セシリィの城咲。18才の純粋な娘、という役所と、ヒラヒラのドレスが、持ち味に根本的に合っていないのが少し辛いけれど、「悪いヤツ」のナンバーなどにパンチ力があるのは流石。
フィナーレの青のドレスが、役を離れて、スタイルが良く、とてもかっこ良かったですね。
「小さなセシリィ」と呼ばれて、「私小さくないわ。どちらかと言うと大きいくらい。」の台詞が、花組の桜一花ちゃんバージョンだとどうなるのか、とても気になる所です(誰か観てきて下さいね^_^;)。

2幕のグウェンドレンとセシリィの対決ソングが、2人とも強くて上手くてお気に入りです。(娘役同士のナンバーって、宝塚ではあまりないですし・・。)
彩乃も、たまに地声で凄むのが、彼女らしく。迫力あって私は大好きです(^_^;)。

ブラックネルの出雲綾。観ていて安心の頼もしさでした。これからも専科でどんどん活躍して頂きたいです。
レインの光樹すばるは、飄々とした役作りが彼女らしい。

執事と牧師2役の越乃リュウは、どちらもムードたっぷりの二枚目。あれだけかっこ良いのは素晴らしいと思うのですが、役としては、不必要にキザり過ぎの感も。
メイドとプリズム夫人2役の瀧川末子は、役をガラリと変えて、上手かったです。
プリズム夫人は、厳格な家庭教師の面と、牧師にときめく可笑しさ、センチメンタルな小説を書いたり、ぼーっとして大変な失敗をしていたりと、色々な面があって、もう一つ良く分からない人になっているんですよね・・(^_^;)。
瀧川は厳格を基本路線でパワフルに演じていましたが、地味にぼんやりした人の方が、説得力あったかも、という気はします。

他ではメイドの音姫すなお、それにバックメンバーの妃鳳こころがキレイで良く目につきました。