雪組大劇場公演「風の錦絵/ZORRO 仮面のメサイア」その2


「風の錦絵」は石田先生初の日本物ショー。

「アリ」か「ナシ」か、二手に分かれそうです。毎度の事ですが(笑)。
私は「アリ」。もともと石田先生作品好きですし。今回下品過ぎる事はないですし。
坊主のラインダンスなんて、やるなら石田先生しかいないでしょ。
許して下さい。時間短いですし(笑)。

あとは、その短い時間に、やりたい事いっぱい詰め込んじゃったので、一場面が短い短い。
日本物ショー好きとしては、え? 終わり? もっとたっぷり観たいなぁ~。と思う所もあるけれど、初心者には良いかも。

中では、久しぶりに見たいしちゃん(轟悠)がかっこ良かった~。
アナジ(昔のバウ作品)みたいな雰囲気で。場面も武将の戦いという設定なので、かっこ良くなりますよね。
今回出番はすごーく短いですが、ファンなら見る価値アリです。

お芝居は谷先生。長いよ~、と事前に言われていたのですが、一回しか見ていないので、あまり感じなかったです。
つっこみ所はいっぱいあるけれど、娯楽作品として良かったのではないでしょうか。
気になったのは、○と○が死ぬ場面でたっぷり泣かせようとする所(一応伏せてみました)、出たよ谷先生~、と思ったくらいかな(笑)。でも二人だけですし。皆殺しではないですよ。

良かったと思うのは、スターの持ち味に合った役を振ってくれていた所。

私、若手の頃からみずさん(水夏希)の魅力が分からない数少ない宝塚ファンの一人なのですが、今回の公演、日本物は出番が少ないし、芝居は仮面や髭で顔が見えないし(笑)、ファンの方には不満がいっぱいあるかもしれないけれど、私には今までのベストに良かったのではないかと思えました。

ゾロの扮装、かっこ良かったですよ~。特にパレードのキラキラではなく、プロローグの全身黒の衣装。「エリザベート」のトートのような、黒一色だけれど豪華な生地の衣装! 宝塚ならではですよね~。
実力的にも殺陣なんかは安心して見ていられますし。
そしてフィナーレのタキシード。赤だったか白だったか(・・って、忘れちゃったよ・・)のタキシードで銀橋をカッコつけながら練り歩く場面はみずさんならではだな~、と感じます。
私的には、前回の雪組公演より今回の方が良いと思いますよ。

となみちゃんも、日本物、芝居共に元気の良い可愛い役で。となみちゃんらしくて良かったです。
フィナーレで男役スターと順番に組んで踊る場面は、衣装もショッキングピンクでしたし、ゆりちゃん(星奈優里)を思い出しました。その点では、色気で物足りなかったですが(笑)、サヨナラに良い場面でしたね。

ゆみこちゃん(彩吹真央)はちょっと悲哀も見せる悪役で、今回もおいしいし上手い。
キムちゃんも今回も可愛い役で、ホントに可愛かった。良い意味で。とにかく可愛い~(笑)。

かなめちゃん(凰稀かなめ)は小悪役な感じ(?)のしょーもない悪役(?)でしたが、その役にはもったいないくらい、無駄にかっこ良かったです。だから満足。
金持ちの身分が高い役なので、軍服なんかが豪華なんですよ~。それがもう~無駄にかっこ良くって~(しつこい)。
大事じゃないですか。スターにとって。役以上に華やかすぎるとか。
だからしょーもない役でも、私は今回すこぶる満足。
組替えが決まって、ちょっと意識の変化もあるんじゃないかな。そんな想像もしてしまう位、今回のかなめちゃんは溌剌として良かったです。

大劇場でゲットした次回星組公演のポスターにも盛り上がりましたわ。
ヨン・ホゲだよね~。うししししし・・(気持ち悪い)。
ポスターで、既に美しすぎるわ。
総合技術点の非常に高いれおん君(柚希礼音)の下だと、その点のたよりなさが目立っちゃうんじゃないかという不安もありますが・・多分大丈夫。かなめちゃんなら華でカバーOK。
素直に嬉しいです。ファンサイトじゃないし、無責任に喜んじゃおう~。二番手二番手~。

その組替えニュースを聞いた時に、まず思ったのが、
・・きたろう君(緒月遠麻)は?

ということ!!
いやだ~いっしょに連れて行ってくれ~(涙)。

でも、
何年後かに組替えによる感動の再会があると信じてます!!
ええ。勝手に。大まじめに絶対あると信じてます!!
そういう演出だよね!! 頼むよ歌劇団!!

そして、
それまでサボらずに(コラコラ)男を磨いておいてくれよ、きたろう君。

と思っていたのですが・・、
そんな心配もなさそうな位、きたろう君も良かったです。
日本物のショーの坊主も、やりすぎる事なく品良く好ましかったし。
芝居の軍曹さん(だっけ?)も温かく、可愛く、良い感じでした。
頼もしくなったわ~。

あと、初舞台時お気に入りさんの凛城きらと彩風咲奈。
芝居で同じインディアングループの最下級生。
上手下手に分かれて太鼓たたいてます・・分かったけど・・同時に出ないでくれ~。
そして、パレードでは、二人とも上手下手に分かれてエレベーターマイクで歌う歌手。
嬉しいけど・・上手下手に分かれられると見にくい・・。

凛城きらはまだパッツンパッツン(笑)。
彩風咲奈はインディアンの役柄を意識してか化粧が濃かったなぁ。あと、青樹泉に似ていると思いました。八重歯の感じとか。
二人とも新公で良い役もらっていたみたいなので、そっちも見たかったです。映像で見るのが楽しみ。

あとはすっかりスターになって活躍していた舞羽美海バウでヒロインもしているんですよね。
「凍てついた明日」で役をもらっていたのを見ているのですが、あまり良さが分からず・・この公演を見ただけでも、まだ良く分からず・・。でも、これからどうなっていくか楽しみですね。