宙組大劇場公演 『ベルサイユのばら—オスカル編—』@ SKY STAGE 第一幕


・・見るのか? 本当に見るのか?

と・・ためらっていたというか・・何というか・・。

何度も見た「ベルばら」へのうんざり感と。
原作が面白かったからこそ感じる、宝塚版「ベルばら」への嫌気。

それでも、かなめちゃん(凰稀かなめ)オスカル、おづき君(緒月遠麻)アンドレの配役は、新公時代からの待望であり、当時外されて大騒ぎしたしなぁ。

これを私が見ない訳には・・(笑)。
と、重~い気持ちでDVDをセット。

そんな気持ちを吹っ飛ばすプロローグ。
おづき君のアンドレ。やさしそうな雰囲気!
かっこ良いじゃん。誰だよ、度々似合わない女役させるのは!!

そして登場のかなめちゃんオスカル!
キレイ~。最高~。うっとり~。
見て良かったわ(早い)。この公演観た人はラッキーだよ。
・・と思ったけれど。

本編は本当にダメ。開始30分で物語はかなりのクライマックス。
それは別に良いんだけれど、何で物語の内容を、つじつまを、無理矢理原作と変えるんだろう。端折るだけでない、ちゃんと時間かけて見せている場面までおかしな内容になっている。原作の面白さが失われている。
これ、物語を知らない人が見て、面白いのかな?

汝鳥伶さんのジャルジェ将軍は、もう少しスマートで温かくてかっこ良い人な筈なのに、全然良さが失われて描かれているし。
一原けいさんのマロングラッセは言語道断だわ。古い雪組時代から知っていて、この公演が退団公演だと知っている上で書くけれど。

そんな作品でも、父から叱責されるかなめちゃんオスカルの、白ブラウス姿の美しい事! 寄り添うおづき君アンドレの素敵な事!
白馬にまたがるオスカル様を、きっと生で観ていたら吹き出したに違いないけれど(笑)、お腹の中で笑いが止まらなくても、それでも美しく輝くオスカル様に圧倒されてしまうわ。

一見の価値あり。

二幕も楽しみ。うん。もうちょっと二人の出番もあるだろうしな(笑)。